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腐女子化する世界《ZT 茂木健一郎(脳科学者)对此书的评价》

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  • 2023-03-26 06:42:05
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女子にもオタク的感性

「新人類」、「オタク」、「やおい」、「ニート」、「フリーター」、そして今度は「腐女子」。

従来の人間観、類型ではとらえきれない価値観や行動パターンを示す人びとが登場する度に、呼び名が自然発生的に誕生し、メディアの中で報道されることで市民権を得る。そして、私たちは新しい現実に触れた気にさせられる。

「腐女子(ふじょし)」とは、女性のオタクの中でも特に男性どうしの恋愛(「ボーイズラブ」)を描いた漫画や小説を好む人びとを指す。オタク女性たちが「私たちは腐っているしぃ」と言い出したことに起源があるらしい。

腐女子のメッカは、東京の東池袋。そこに集う腐女子たちは見かけは普通であり、その恋愛観もノーマルであるが、一方で現実とは別のファンタジーの世界を楽しむというのである。

男もすなるオタクというものを、女もしてみんとす。もともと、女にはオタク的感性があると本書は指摘する。その上、身だしなみにも気をつける。果たして、「腐っても女子」となるかどうか。腐女子は格差社会を生き抜く智恵であるという著者のまなざしは温かい。

それにしても、私たちは、なぜ、次から次へと「ニュータイプ」を必要とするのだろう。社会全体が、ある日突然「オタク」や「腐女子」になってしまうわけではない。それでも報道のトーンは時にセンセーショナルになる。現代社会における普通の生き方が、それだけ手応えのないものになってしまっているのだろう。

意外性のある新しい価値観、行動パターンに接して驚かされでもしなければ、現代人は、普通であることの意味を見いだせない。隣国からの脅威でもなければ、国家を実感できない。こうして、普通であることの価値はスリリングにも腐り、浸食されて行く。

「腐女子」という物語をどう読むか? 問われているのは「普通」の側の想像力である。

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